今回は高級素材の裏地の一つのキュプラ・ベンベルグ裏地について紹介します。
キュプラとベンベルグの関係性についてもお伝えします。
裏地の繊維の違いによるメリット・デメリットについての記事でも少し触れていますのでぜひ読んでみてください。
コットンリンターを主原料とした再生繊維です。一般的に裏地として使用されています。
※コットンリンターとは綿花の種子に生えている短い繊維です。綿になる繊維を取った後に残るものをいいます。
名前の由来は「cupurammonium rayon(銅アンモニア・レーヨン)」を略したものです。
銅アンモニア溶液を使って製造することからきています。
・絹に似た上品な光沢がある事
・吸水性が高い事
・シワになりにくい事
・紫外線による変色が少ない事
・静電気が起こりにくい事
・水に濡れると多少伸縮してしまう事
・コストが高い事(キュプラは世界でも数社しか製造していない為)
などがあげられます。
「ベンベルグ」という名前でも知られていますが、これはドイツのベンベルグ社の商標です。
1919年にベンベルグ社によって工業化、商品化されました。
日本では1928年に旭化成が技術を導入し、1931年に生産を開始。
旭化成がこの名称を使用し現在では世界全体の大きなシェアを持っています。
ベンベルグ(キュプラ)生みの親・・・旭化成 こちらの記事でも旭化成のベンベルグについて書いていますので併せて御覧ください。
また、ベンベルグは土に埋めると分解されて土に還ることからエコロジー素材としても注目されています。
地球にやさしい繊維ですね。
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