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意外に知らない?洋服の裏地の豆知識~どっちが表でどっちが裏?~

前回のAparelX Newsでは繊維の三原組織、前々回は裏地の素材の違いについて  触れてきました。

まだそれぞれの記事をご覧になっていない方はぜひご一読下さい!

普段あまり気にすることがないかもしれませんが、洋服には欠かすことの出来ない裏地。
今回はそんな裏地の意外に知らない豆知識についてご紹介して行きたいと思います。

 

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清涼裏地のススメ。春夏ものに裏地がついているメリットについて

 

 

裏地の表と裏の見分け方

 

中表とは?

生地を巻き芯に巻いたり、畳んだりする場合は生地にキズがつかないように表面を内側になるようにします。
これを中表といいます。
生地を縫う際にも「中表に合わせて」という言葉が使われますが、それと同意ですね。

通常棒巻やたたみの場合は、中表で手配されることが一般的です。

では裏地の表裏を見分けるにはどのようなポイントがあるのでしょうか?

 

裏表の見分け方(共通)

まずどの裏地にも共通しているのは裏地の両耳に空いている2列の穴がぽこっと上に出ている方が表です。
これは仕上げセットの時に表を上にして機械をかけるためです。

写真だと分かりにくいかもしれませんが、その部分を指でなぞると、裏は穴が出っ張っておらず、フラットになっています。

 

織り方別の見分け方

 

平織り(タフタ):前述のとおり、生地の両耳の穴が上に凸が表です。

タフタ裏地:AK16007100Sなど

その他タフタ裏地はこちらから

 

綾織(ツイル):布のうねが右上から左下に向かっている方が表です。写真のようにカタカナの「ノ」の地に見える方です。

ツイル裏地:AK1800AKP1350など

その他ツイル裏地はこちらから

 

朱子織(サテン):光沢がある方が表。これは表裏の違いが顕著なので分かりやすいですね。

サテン裏地:AK1900310など

その他サテン裏地はこちらから

 

・機能性裏地について

トリコット裏地※1

 

(写真は品番2777シルポップです。)

 

2Way(タテ、ヨコ)方向へストレッチ性のあるニット裏地。表地が伸びるニット地の裏などにおすすめです。
ポリエステルのストレッチ裏地などはヨコ方向には伸びますが、タテには伸びないので注意が必要です。

※1トリコットとは
たて編みの代表的な編み方でトリコット編み機で作られるもの。

軽くて薄く、やわらかい。風合いが優しいので直接肌に触れても柔らかいという特性があります。

(たて編みとはたて方向にループを作って編むこと。
よこ編みのニットと織物の中間のような風合いと伸縮性を持ち、ソフトで薄手の編地になる織物に近い張りやコシのある編地が出来ます。)

ちなみにトリコット(tricot)とはフランス語で「編む」という意味です。

トリコット裏地はこちらから

 

透け防止裏地

「透け防」とも呼ばれ、フルダル糸を使用して透けにくくしている裏地。生地の薄い夏物衣料や淡い色の生地に使用されます。
フルダルとは英語で「FULL DULL」と書き、鈍い、くすんだと言う意味です。

化学繊維はガラスのように半透明であることから糸自体に艶があり、その糸のことを「ブライト」といいますが、
その艶を消したものを「ダル 」と言います。

薄い色の生地は光を通しやすく、内部で光が反射して外へ透過する現象がおきます。
それが透けの原因となりますが特に内部に色の濃いものを着用するとより透けが強調されてしまいます。
ですので透けを防止するために、衣服の内部に光を透過させなくすればいいのです。
フルダル糸のような艶消しした糸を使用することによって、外部からの光の透過を低くして衣服の中に通さないことで下着などを透けにくくしているんですね。

透け防止裏地はこちらから

 

ひとえに裏地と言ってもそれぞれ特性を持っていて、奥深いなあと感じます。

アパレル資材BtoBサイトApparelXでは様々な繊維の裏地を取り扱っています。

裏地が気になる方はぜひApparelXをご覧下さい!