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ビスロンファスナーについて・失敗しないスライダーの選び方

今回は数あるファスナーの中でも同じサイズの金属ファスナーよりも軽く、洋服にも合わせやすいビスロンファスナーについての紹介です。

ビスロンファスナーとは?

 

 

ビスロンファスナーは別名プラスチックファスナーとも呼ばれます。
ポリアセタールなどの樹脂をエレメントとしてテープに射出成型したファスナーです。
この射出時に顔料を練り込むため、テープとエレメントのカラーを同じにすることができ、色の展開もとても豊富です。

そのため、生地に合わせた時にエレメントが目立たないので馴染みやすく、またスライダーのすべりも滑らかで使いやすいのが特徴です。

 

機能について

 

 

ビスロンファスナーのエンドは止、オープン、逆開ファスナーがあります。(4サイズは逆開がありません)
(エンドについては過去にYKKファスナーの発注方法という記事で詳しく書いておりますので
そちらも併せてご覧下さい)

 

ビスロンファスナーは工場で生産するファスナーの場合は下止、上止も樹脂を射出して付けることが出来ます。

 

多くのファスナーを取り扱う卸は長物のファスナーを在庫しています。ずばりの長さで工場生産せずとも、サンプル分であれば、長めから詰め加工も可能です。

その場合は上止と下止が樹脂ではなく、金属のものでしか加工が出来ないのでご注意下さい。

写真は金属の上止です。

テープのカラーに近い塗装がされているので付けた時に目立ちにくくなっています。

これをテープに挟み、ペンチで潰すことでエレメント上部に止めることが出来ます。

 

 

 

軽くて耐久性もあるビスロンファスナーはブルゾンやパーカー、バッグなどに使用されます。
エレメントのカラーにはメタリックカラーもあります。
見た目は金属のように、でも軽く仕上げたい…という場合はオススメのカラーです!

 

 

 

スライダーとは

 

 

ファスナーを開閉する時にエレメント(務歯)を噛み合わせたり、離したりする役目をするものです。

スライダーはまず大きく2種類に分けることが出来ます。

 

 

スライダー選びの注意点

 

多くのデザインがYKKだけでなく、パーツメーカーで販売されてますが、まず大事なのはオートマチックロックか自由スライダーかです。

この2つを間違えると、パンツのファスナーが勝手に開いてしまう洋服が出来たり、開けづらいバッグが出来上がってしまいます。

 

・オートマチックロックスライダー
胴体の柱を上げないとロックがかかってスライダーが下に下がらないようになっています。
ジーンズやスカートなど縦方向に引く衣服全般に使用されます。

 

 

 

・自由スライダー
ノンロックスライダーとも言います。
おもに鞄などに使用されるタイプで、ファスナーのテープを左右に引っ張ると、引手に触れることなく自然にファスナーを開くことができます。

左右に引っ張られる心配がないポケットやバッグなどであればノンロックで問題がありませんが、パンツなどのフロント部分に使用してしまうと自然に開いてきてしまうので、必ずオートマチックロックを使用するようにしましょう!

 

 

 

 

 

YKKのスライダーカタログを見ると機能が記載していますが、品番を見ても判断することが出来ます。
品番の2桁目がAの場合はオートマチックスライダー、Fの場合はノンロックスライダーとなります。
詳しくはYKKのスライダーカタログにも記載していますのでそちらもご覧下さい。

 

 

またYKKのファスナーは通常、耐久性を高めるために引手が最初からついています。
スライダーはファスナーのエレメント(務歯)の種類と大きさにより、それぞれ変わります。
種類と大きさが異なると取り付けることが出来ないので注意が必要です。

表面の処理も塗装やニッケルなど様々ありますが、特にニッケルメッキ色はYKKで多く在庫をしているようです。

 

 

スライダーの種類や用途も様々にあり難しい部分もありますが、言い換えればファスナーは奥深くこだわりを持つことが出来る資材ではないでしょうか。

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ぜひ一度ご覧下さい!