YKKファスナーの品番って、数字とアルファベットの羅列で分かりづらいですよね。
実際に発注してみて、いざ手に届くと「違ったぁ~」なんてなるとお金も時間も無駄になってしまいます。
ポイントは大きく分けると4つです。
ファスナーのエンドとは、止(C)、開(OR・OL)、逆開(MR)があります。
【止】はスライダーを下ろした際、下止によってスライダーが止まり、左右のテープ(チェーン)が離れないファスナー全般をさします。
ズボン・スカートの前立、ポケット、鞄のほか、さまざまな用途に用いられます。
【開】はスライダーを一番下まで下ろすことで、左右のテープ(チェーン)を離すことができます。
主にジャンパーなどの上着の前立に使用されます。
【逆開】はスライダー2個付の開製品。下から開くことができ、ファッション性だけではなく機能性にも富んでいます。
まずは服のどの部分に使うかによってエンドが決まります。
エレメントとは、ファスナーの噛み合っている金属部分のことです。務歯(むし)とも言います。
サイズはNo.3、No.4、No.5、No.7、No.8、No.10のサイズがあります。
数字が大きくなればなるほどエレメントの大きさが大きくなります。
金属ファスナーの場合は6色あります。
・ゴールド(MG)
・黒染(MGK)
・アンティークゴールド(MGKB)
・アンティークシルバー(MGTH)
・洋白/ニッケル(MN)
・アルミ(MA)
エレメントカラーで服の雰囲気も変わりますので、しっかりと選ぶ必要があります。
テープカラーは500色以上のカラーカードがあります。生地の色に合わせて決めることが多いです。
工場で生産して作る場合は大体2~3週間ほどかかります。
長さは使用箇所によって変わり、パターンによって決定されます。
YKKのスライダーからスライダーを決めます。通常はDAのスライダーがついています。
気をつけなくてはいけないことは、スライダーのデザインが気に入ったからと言って、機能を無視しないことです。
スライダーの機能でよく使われるのがオートマチックロック(A)とノンロック(F)です。
オートマチックロックとは、スライダーから手を離すと自動的にロックがかかりスライダーを引っ張ることによりロックが外れるタイプです。
ノンロックとは、スライダーがどの位置にあってもロックがかからないタイプです。主にカバンなどに使われます。
パンツの前立にノンロックを使用してしまった場合は、気付いたときには開いてしまっているということもあるので、注意が必要です。
この4つのポイントが決まれば自分の決めたファスナーを発注することが出来ます。
具体的な発注の仕方としては様々ありますが、一例として参考にしてみてください。
・No.3 MG OR /DA c/#580 32cm
No.3の大きさのエレメントでゴールドの開ファスナーでスライダーがDA。テープカラーが580で32cmの長さ。
・3MGTHC/DADR4 c/#169 18cm
No.3の大きさのエレメントでアンティークシルバーの止ファスナーでスライダーがDADR4。テープカラーが169で18cmの長さ。
と発注の際は、漏れなく発注すれば、時間のムダなく発注ができますね。
YKKのコード体系はなかなか理解しがたいものですが、一つ一つ確認しながら、発注してみてください。