アパレル業界に携わる全ての人の為の情報サイト

日本メンズファッション協会主催ファッションマーケティング研究会レポート

先日、日本メンズファッション協会が主催する第71回ファッションマーケティング研究会に参加してきました。

今回は「マーケティングはモーケティング」をテーマにスポーツシンクタンク㈱の代表取締役社長の戸井田 朋之氏が登壇しました。

 

~戸井田 朋之氏 プロフィール~

慶應義塾大学卒業後、(株)デサント入社。以来、商品企画や提携先との契約交渉などグローバル戦略、事業開発に一貫して関わる。
オリンピック業務においては夏9回、冬9回のオリンピックを経験し今冬の平昌で19回目となる。
北島康介、荒川静香、安藤美姫などスター選手を起用したマーケティングやボーダー柄という斬新なデザインの北京五輪代表ユニフォームが採用されるなど様々な企画を手掛けてきた。

 

18回のオリンピック経験やスポーツとファッション界の様々なストーリー、普段の私達の生活の中でのものの見方、アイディアの発想の取り込み方、海外のアパレル情勢など
幅広い話がメインでした。

 

その中で特に印象的たっだお話が「トータルコーディネイト」と「裏側を見せる」です。

 

トータルコーディネイトについて

ロンドン リバティ百貨店内の理髪店

 

フォートナムアンドメイソン内の靴磨き

 

1つ目の「トータルコーディネイト」はイギリス・ロンドンの高級老舗デパート「リバティ百貨店」には紳士服と共に髪をセットするための理髪店が入っています。
また、ロンドンの高級百貨店の「フォートナムアンドメイソン」では男性の小物売場に理髪店や靴磨き屋が入っています。
日本の百貨店などでも、ロンドンの百貨店のように、トータルで商品が揃うのであれば、お客様が0の状態で現れて100の状態で帰ってもらうことをもっと推進すべきという話です。

 

裏側を見せる

デザントブランドステーション内の直しの現場

 

「裏側を見せる」に関してはものづくりの現場をお客様にもっと見せることが必要ということです。

デザントは平昌オリンピックの際、セレモニー会場近くに情報発信拠点となる「ピョンチャンデサントブランドステーション」を設置。
アスリートのウェアは大会の前年5月に採寸を行うので、オリンピックシーズンになるとサイズが合わなくなってしまう。
そのため縫製工場の方々が現地にも帯同し、ウェアの直しを8日間で320着行いました。
そのお直しの「現場」を施設内にてオープンにして見せることで来場者に強くアピールを行ったそう。

 

商品の製造過程や機械などがお客様にとっては新鮮で、それを見せることでより商品の魅力をより伝えることが出来る。
今後日本にも更にクラフト感いっぱいの店を作るべきとおっしゃってました。

裏側を見せるいうのはアパレルの現場において、文章などで伝える以上の強いインパクトがあるというように感じました。

 

副資材にも裏側があります。

ApparelXの中で扱っている副資材でも職人の技が光る商品が多くあります。

とくに天然素材のボタンなどは多くの手間をかけたものになります。YKKのエクセラファスナーのように高級ファスナーには高価ならではの加工処理がされています。

そういった商品も是非皆様に知っていただけるよう記事をアップしていきます。

 

 

 

一般社団法人日本メンズファッション協会は、「ベストドレッサー」「父の日黄色いリボンキャンペーン」「グッドエイジング」「いい夫婦の日キャンペーン」などの開催や会員向けのセミナーなども行っています。

一般社団法人日本メンズファッション協会(MFU) HP

 

アパレル資材をお探しならアパレル資材BtoBサイトApparelXで!