今回は洋服作りに必要な接着テープ類についてお話します。
テープと言うと伸び止めテープ、滑脱防止テープ、両面接着テープなどがあります。
そもそもなぜ伸び止めテープが必要になるのか基本に戻っておさらいしたいと思います。
肩線や袖ぐり、テーラードの折り山部分、ポケット口など、カーブラインやバイアスラインの伸び止めをしたり、ファスナー部分の生地の補強などに使われています。
つまり、伸びを止めて縫いやすくしたり、伸びを止めて形をきれいに保ったり、弱くなりやすい所の補強の目的があるんですね。
それでは伸び止めテープの種類について見ていきましょう。
大きく分けてストレートタイプ、バイアスタイプ、端打ちタイプの3つがあります。
布地の目でカットされているタイプ。
伸縮があまりないので一番伸び止めの効果が高いです。
使用箇所はファスナーつけの補強やポケット口、肩線などの伸ばしたくない場所になります。
布目を45度にずらしてカットされているタイプ。
伸縮があり一番伸びます。ですがバイアステープを作っている所は少ないです。
使用箇所は襟ぐりや袖ぐりなどの大きめのカーブの場所になります。
布目を22度~23度くらいずらしてカットされているタイプ。
適度なカーブになじみます。
使用箇所は襟ぐりや袖ぐりなどのカーブの場所になります。
上端に5ミリほどのストレートテープが縫いつけてあるタイプ。
使用箇所はジャケットやコートなどの重衣料の袖ぐりなどになります。
また、素材やカラー展開も様々です。
東海サーモさんのETテープは軽衣料~重衣料まではば広い素材に使用できます。
素材はポリエステル100%でストレートタイプと端打ちタイプがあります。
カラー展開もとても多いです。
日東紡さんのNTRテープはブラウスやワンピースに使用するのがオススメで、
透明感があり、薄手素材に最適なテープです。
素材はこちらもポリエステル100%です。
カラー展開もこれだけあります。
そもそも滑脱とは、縫い目に力が加わると縫い目が滑って開いたり縫い代が抜けてしまう事をいいます。
滑脱防止をするために貼るテープなんですね。
日東紡のKテープは滑脱防止テープです。
縫い代の地縫いにテープをかけることで滑脱を防止します。
また滑脱防止の両面接着タイプもあります。
両面接着型の滑脱防止テープは、縫い代と身頃側との間にテープを入れ、生地の動きを固定させて地縫いの滑脱を止めるものです。
また、縫い代おさえやポケット、ヘムの仮止に使用出来ます。
写真のように種類もいくつかあります。
服作りには伸び止めテープや滑脱防止テープはなくてはならない存在ですね。
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