線から面へ整経(せいけい)とは織物の重要な工程の内の1つで、タテ糸(経糸)を揃えて生地の状態にすることを言います(つまりヨコ糸を入れる前の状態にします)。富士吉田の甲州織では整経屋さんが数多く存在し、この重要な一工程に職人芸で打ち込んでいます。 |
![]() 画像をクリックすると拡大します |
![]() 画像をクリックすると拡大します |
タテ糸7,000本!整経はなぜ重要なのでしょうか?それは7,000本にも及ぶタテ糸を整経するという気の遠くなるような作業をしなければならないという他に、張力の調整などその作業品質が生地の品質にダイレクトに影響するからです。ですので評判のいい整経工場はいつも注文で一杯です。こちらの工場では部分整経を行っており、400本程度の整経を16回などに分けて揃えていきます。 |
まず、かせをボビンにしますかせ(綛: 糸をたばねたもの)できた糸については整経を行うために専用のボビンに巻きなおします。膨大な数の糸を整形しますので、これらの糸巻き機はいつもフル稼働しています。 |
![]() 画像をクリックすると拡大します |
![]() 画像をクリックすると拡大します |
綾は命次の製織工程にて正しくヨコ糸を通す為に、この整経時に綾を取ります。綾を取るとは隣り合った2本の糸を交差させ、織機にてタテ糸を引き出すときに糸の順番が狂わないようにすることです。この綾を取ることによりあの美しい生地が織りあがるのです。 |
写真・動画蔵 (画像をクリックすると拡大/再生します) | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |