「ボタンも、ボタンホールも、男の服の立派なアクセサリーである」
「我々日本人は、ボタンを単にスーツの留め具として、いうならばドアチェーンほどの感覚で考えているのではあるまいか。」 服飾評論家の落合正勝氏がその著書の中で述べた言葉ですが、紳士服の附属商として昭和22年に創業した株式会社ヤマモトとしては、男の服の唯一の突起物であり、実用とともに装飾品として大きく発展してきたボタンというものの価値を改めて強調したいと考えています。
百年に一度という不況の中で、ボタンの装飾性が失われてきています。ただしこれは華美を避け、水牛(ホーン)やナット(ベジタブル・アイボリー)などの天然素材をボタンとして使い(パターン化された安価な人工角artificial hornではなく)、クラシックなスーツに回帰する予兆であるとも考えられます。シャツでいえばコットン、スーツでいえばウール、ボタンでいえば水牛やナットのような天然素材が男の服では使われるべきです。
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「服が上質かどうかは、ボタンとボタンホールを見れば分かる」
産業革命以前、生地や服は非常に高価なものでした。男の服、すなわちスーツも親から子へと大切に受け継がれ、その縫製やボタンなどのディテールは重視されました。ボタンと、縫製レベルが一目でわかるボタンホールはその服が上質なものかそうでないかを判断する大きな材料になります。株式会社ヤマモトはより多くの方に本物の服を身に着けていただきたいと考えています。
天然素材のボタンは一つたりとも同じものが存在しません。色や模様が一つ一つ微妙に異なるのです。そしてそれこそが本物の証であり、それ以外と区別する大きな印となります。是非神田にある店舗に本物のボタンを見に来てください。お問い合わせいただければイタリアのホーンやコロッツォを出荷いたします。土に還るものこそ本物なものだとわれわれは考えます。
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