リボンは洋服、アクセサリーの服飾資材としてや花束やギフトのラッピングなど幅広く使われています。
リボンの種類や呼び方なども様々あります。
今回はそんな数多くあるリボンにご紹介して行きます。
生地のサテンと同じように朱子織のつるっとした光沢感のあるリボン。
その高級感や華やかさからワンピースのウエストリボンやヘアアクセサリー、ウェディングドレス、細い幅のものは洋服の吊りテープなど幅広く用いられています。
サテンリボンは片面・両面といった種類があり、リボン結びをして使う場合は両面リボンを使う方が表裏がなく美しいですね。
布地などに縫い付ける場合は片面の方がリボンの価格も安価になるためおすすめです。
また袋状になっているサテンリボンもあり、通常のものより厚みが出るので重厚感やボリューム感が出ます。
サテンリボン例:6957(ポリエステルストレッチサテンリボン)、6013(ナイロン片面サテンリボン)など
サテンリボンはこちらから
たて糸に細い糸、よこ糸に太い糸を使うことで横方向に畝を表したリボン。
固く綿密に織られているのでハリ感やしっかりとあります。帽子や靴の装飾や服の端にデザインとして付けられることが多いです。
グログランとは「大きな」という意味を持つグロ(GROSS)と「穀物のツブ」というグラン(GRAIN)をかけ合わせたと言われています。
素材も様々で、レーヨンやポリエステル、綿などがあります。
レーヨンは発色が鮮やか、ポリエステルはつるつるとした手触りや光沢感、またハリ感もあります。
綿はさらっとした手触りなどそれぞれ特徴があります。
またグログランリボンの中でもリボンの両端が細かい山型になっているものを「ペタシャム」といい、細かなフリルのようになっており可愛らしい印象です。
ペタシャム例:SIC-100(レーヨンペタシャムリボン)など
グログランリボンはこちらから
ペタシャムリボンはこちらから
織りによって出来る柄が魚の骨に似ていることから、ヘリンボーン(ニシンの骨)と名付けられました。
(ヨーロッパで最も身近な魚であるニシン(herring)であったことに由来します)
別名杉綾テープともいいます。日本では杉の枝葉に似ていることから「杉綾織り」と呼ばれています。V字を連続的に組み合わせた模様の織りのリボンです。
確かによく見るとVのような骨のようにも枝葉のようにも見える模様が見えますね。
バッグの内側の縫い目を挟み、パイピングとして使ったり、パーカーのフードやウエストの中に入れて使ったりします。
ヘリンボンテープはこちらから
タフタとはペルシャ語で「糸を紡ぐ」を意味する「taftan」に由来すると言われています。
平織りのタフタリボンは薄く、比較的摩擦に強い織りのリボンです。薄手の割に生地にハリがあり、しっかりとしているので結びやすいのが特徴です。
タフタはもともと絹織物のことでしたが、今はポリエステルや綿などの素材で作られています。ネームタグなどにもよく使われます。
タフタリボンはこちらから
パイルをカットして出来た毛羽で覆った織物のリボン。表面は起毛しなめらかな質感と高級感のある光沢のあるリボン。
温かみがあるリボンなので秋冬ものの洋服やアクセサリーなどに用いられます。
ベルベットとは「毛むくじゃら」という意味のラテン語「velvetum」が由来。「ビロード」とも呼ばれるが、これは同じ意味の「velludo」に由来しています。
ベルベットリボンに動物の毛と同じように毛の方向があるので洋服に縫い付ける際には逆毛で使用することが一般的です。
逆毛とは撫でてみて抵抗を感じる方向で、逆毛でないと、独特の深い光沢が出ない為です。下に向かう方向(並毛)だとやや白っぽく見えてしまいます。
お洋服に縫い付ける際には毛の流れがどちらかということに注意が必要です。
サテンリボンと同様に片面、両面のベルベット、ストレッチが効いたものなどがあります。
素材も様々でコットン、ポリエステル、ナイロン・レーヨンの混紡などがあります。
ベルベットリボンはこちらから
軽やかで上品な光沢のある、薄く透き通った平織りのリボン。
フォーマルドレスやウェディングドレスの他、ボリューム感を出したいラッピングや装飾などにお使い頂けます。
ナイロン、ポリエステル、綿など様々な素材がありますが素材によってはガーゼのように見えるものもあります。
オーガンジーリボンの上にプリントがしてあるものや、角度によって色味が違って見えるタマムシ色のリボンもあります。
リボンと言ってもその素材や種類によって印象や使い方などがガラリと異なりますね。
呼び名も様々ありそれぞれのネーミングにも由来があり、なかなか奥深いです。
今回ご紹介したものは数あるリボンの中のほんの一部です。
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